感情に寄り添う色彩アートの時間でした(花はすグリーフケアカフェ苅田)

こんにちは。
流産や死産、中絶、新生児死など、大切なお子さまとのお別れを経験されたご家族の心に寄り添う活動をしている「花はすお話会」です。
2025年7月10日(木)、福岡県苅田町の「つどいの家なないろは」にて、【花はすグリーフケアカフェ苅田】を開催しました。
今回は「色彩心理学キュービックパステルアート&カフェタイム」
色を通して自分の感情と向き合い、言葉にならない気持ちをパステルというツールを用いて表現する-
そんな特別なひとときとなりました。
色で「今の自分」を感じる体験
「今日の私は何色を選ぶ?」
アートワークは、5つの場所に色のついたキュービック(四角い色)を自由に置くことから始まります。
そのあとにそれぞれの場所の意味を聞きました。
- 左:過去
- 真ん中:現在
- 右:未来
- 上:顕在意識(表に出ている気持ち)
- 下:潜在意識(自分でも気づいていない気持ち)
を表しています。
私は今回、「今」にピンク、「未来」に紫のキュービックを選びました。
パステルでまず、茶こしを使って紙にピンクの粉を落としていき、手のひらでくるくると色を広げていきます。
不思議なことに、そのとき私が感じたのは、「子宮」のような温かさ。
花はすお話会の「花」のイメージとも重なって、優しい気持ちになりましたね。
そこに淡い水色を少し重ねて、私の大好きな「淡いピンク×パープル」のグラデーションが完成。
ふと「花を描きたい」という想いが湧き上がり、消しゴムで白抜きし、白パステルも添えて花を描きました。
周囲から「まさしく花はすお話会の色だね!」と声をかけていただき、嬉しかったです。
他の参加者さんたちも素敵な色合いの作品をつくられていて、色がほわっとしているからか、自然とほんわかな空気感の講座時間となりました。

作品に表れる“こころの声”
ワークショップ終了後のカフェタイムのときに、個別に呼んでいただき
講師の古賀けい子さんから今日選んだ色の意味を教えていただきました。
私が選んだ「ピンク」は、心身の疲れや癒しを必要としている状態を表しているらしいです。
そう言われてみれば、先月は大きなイベントがあり、その直後でホッとしているタイミングでした。
さらに驚いたのは、無意識に潜在意識の部分に選んだのは「黄色」──
これは「楽しみたい」「ワクワクしたい」という感情の表れだそうです。
私の人生のテーマはまさに「楽しく生きること」。
普段あまり手に取らない色でしたが、その日は自然と惹かれていたことに、自分でもびっくりしました。
他の参加者の皆さんも「当たってる〜!」と驚かれていて、驚きと共感の場となりました。
マインドフルネスな癒しの時間
パステルの色を手のひらで白い画用紙に広げる──
多くの参加者が「パステルを使うのは初めて」と言いながら、夢中で作品に取り組み、それぞれが違う“今の気持ち”を表現していました。
まさに「マインドフルネス」の時間。
何も考えず、ただ「今」この瞬間に集中することで、心がスーッと落ち着いていきます。
講師の古賀けい子さんから「パステルアートはα波が出やすくなり、リラックス効果がある」と言われました。
あとで調べると、普通は右手だけでパステルを使うけれども、両手や左手を多く使うことで、右脳が活性化され、リラックスした状態になるそうです。
両手を使うことにも意味があったのですね。
他のものづくりワークショップもそのような点からしたら、お話する前にワークショップするのはいいことなんだと確信得ました。

パステルアートのあとのおしゃべりな時間
アートワークのあとは、恒例の「カフェタイム」。
お茶やお菓子を囲んで、お子さまの話、日常のこと、感情のことを、無理なく、自然に語り合う時間です。
もちろん、「話したくないときは話さなくていい」のがこの場のルール。
ただ一緒に過ごすだけで、少しずつ心がほどけていく。そんな時間です。
お昼ごはんを持ち込んでくださった方も多く、スタッフも一緒にご飯をいただきました。
「食べることは、生きること」
6月行われた安武信吾さんの講演会で話された言葉です。
誰かと一緒にご飯を食べることの大切さを私たちは実施しています。
講師紹介|色彩心理学コミュニケーター 古賀けい子さん
Instagram:@kie.onma3269
ブログ:アメブロ https://ameblo.jp/kyougaitibanwakai/
「きえママ」の愛称で親しまれている古賀けい子さんは、子育て歴40年、そして家庭教師時代に培った経験を活かし、色彩心理学を通してママたちに寄り添う活動を続けていらっしゃいます。
「子どもたちには十人十色の個性がある」色を通じて多くの方に伝えられています。

🌸今後の予定
【花はすグリーフケアカフェ苅田】
日時:2025年8月21日(木)10:30~13:30
内容:木の枝オーナメントづくり&カフェタイム
場所:つどいの家なないろは(苅田町)
参加費:ワークショップ 500円/カフェタイム 無料
お昼ごはん持参OK・途中入退室OK
町外県外、子連れ、妊娠中の方、グリーフケアに関心ある方の参加OK
▶詳細および申込フォームはこちら
【花はすグリーフケアカフェ行橋】※行橋市民・経験者限定
日時:2025年7月17日(木)10:30〜14:30
内容:メモリアルロゼットづくり、絵本の読み聞かせ、カフェタイム
場所:Powanハウス(行橋市)
講師:かとうかおりさん
参加費:無料
(ロゼット印刷希望は7/14締切、それ以降は手描きロゼットになります)
▶詳細および申込フォームはこちら
花はすお話会とは
「花はすお話会」は、流産・死産・中絶・新生児死など、さまざまな形でお子さまとのお別れを経験したご家族のためのグリーフケア活動を行っています。
私たちが大切にしているのは、
「話してもいい」場所、
「そっと寄り添う」人とのつながり、
そして「安心して過ごせる」時間です。
活動に共感してくださる方、広報や運営に関わってくださる方も募集中です。
必要な人に、この想いが届きますように──。
花はすお話会 スタッフ一同